★TOEIC英文法攻略ルール17:「する」のか、「される」のか
ひとつのコツとしては、目的語が「人」か「物」かに注目することです。
「物」は能動的に何かを「する」ということはないと考えられますので、必然的に「~される」という受動的な意味が導かれます。例えば、
I had my hair _______ .
こうなっていたら、「目的語はmy hairという「物」か。じゃあ空欄には過去分詞だ。」というふうにスっと答えることができます。(実は、「物」が文の主語になり、動詞が能動的に使われる場合もありますが、「物」が目的語として使われている場合は気にしなくても大丈夫です)
さらにhaveには現在分詞を伴う用法もあります。
He had her laughing.(彼は彼女を笑わせた。)
haveの用法はこれらの3つどれも覚えておく必要がありますが、一般的に過去分詞を使う形が多いですし、TOEICでも過去分詞を使った形が出題されやすいと言えます。
see , hear , feel , watch , noticeは知覚動詞です。これらの語も「動詞+目的語+動詞の原形(または現在分詞・過去分詞)」の用法があります。
I saw her cry.(私は彼女が泣くのをみた。)
I saw her crying.(私は彼女が泣いているのをみた。)
I saw her killed.(私は彼女が殺されるのをみた。)
一応ですが上の2つのニュアンスの違いは、動詞の原形(cry)の方は「泣いているのを最初から最後までみた」で、現在分詞(crying)のほうは「泣いている最中の一部をみた」といった感じです。現在分詞(crying)のほうは「動作」というニュアンスといったほうが分りやすいかもしれません。過去分詞の例(killed)は目的語herがkilled(殺される)の受け身の関係です。
I heard him go out.(私は彼がでていくのが聞こえた。)
I heard him going out. (私は彼がでていっているのが聞こえた。)
hearに関しては過去分詞の用法は考えなくてもいいです(一応可能なんですが、あまり使われないので)。
I felt my heart beat.(私は心臓が鼓動するのを感じた。)
I felt my heart beating.(私は心臓が鼓動しているのを感じた。)
I felt my arm broken.(私は腕を折られるのを感じた。)
I watched him enter the room.(私は彼が部屋に入るのをみた。)
I watched him entering the room.(私は彼が部屋に入っていっているのをみた。)
I noticed her laugh.(私は彼女が笑うのに気づいた。)
I noticed her laughing.(私は彼女が笑っているのに気づいた。)
厳密に言うとwatchとnoticeには過去分詞の用法はないのですが、そのように細かく覚えるよりも、知覚動詞はこういった用法があると大雑把に覚えておくだけで十分です。
TOEIC対策としては、目的語との関係(する・される)を意識して考えさせる形式ででますので細かいことは気にしないほうがいいでしょう。また、この用法で選択肢に動詞の原形と現在分詞が両方はいっているような判断不能な問題はでないと思いますのでご安心ください(ないとは思いますが万が一出題されたら前後の意味から考えましょう)。
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