ボキャブラリーの学習は暗記です。
1度だけの学習で大量の語彙を覚えられる人はいません。
何度も何度も繰り返し行うことによってのみ、語彙が増えていきます。
そのなかでも、闇雲にやっていたのでは効率が悪いので、
記憶のメカニズムを意識した学習をしていきます。
具体的には、2本立てで行います。
1、文脈の中で覚えていく方法
2、丸暗記する方法
■文脈の中で覚えていく方法
これはボキャブラリーを覚えることに集中するというよりも、リスニング・リーディング・文法などの学習をしているときに出会った知らない語句を、その都度覚えていくということです。
日本語解説の教材を選んだのは、辞書を引く時間をなるべく減らすためです。
知らない語句に出会ったら、必ず赤ペンやマーカーなどで線を引いておきましょう。
2度目以降にその文章に接したとき、復習しやすいようにするのです。
ただこのとき、問題文(設問文)に語訳を書き込まないようにしましょう。
問題を2回目以降やるときに、邪魔になります。
別途単語カードを作り書き込むか、解説のページに書き込むかしましょう。
解説に載っていない単語で知らない単語があったら、辞書を引きましょう。
無料で使えるインターネットの辞書が便利です。
「英辞郎」 http://www.alc.co.jp/
「POP辞書」 http://www.popjisyo.com/
■丸暗記する方法
文脈なしで暗記する方法です。
文章で学習するだけでは、あまり多く新しい単語に出会いません。
そこで、単語だけを淡々と覚える作業も必要になってきます。
単語暗記のために、1日に20分ほど時間を費やしましょう。
文脈なしで丸暗記するので、どうしても覚えは多少悪くなりますが、音声を活用することと、その単語との接触頻度を多くすることでカバーします。
まずは、移動中などの時間に、付属のCDを5トラック分聞いて覚えます。(これは勉強時間にはカウントしません)
このとき、頭の中で発音して、意味を記憶に留める努力をします。
アクセントや発音もできるだけ、頭に留めます。
家に帰ったら、付属のCDのスクリプト集を見ながら、呪文のように単語と日本語訳を各単語ごとに3回ずつ唱えます。
超集中すれば、10分で100個はできます。
「patient」という単語で例を挙げましょう。
この単語は「患者」という意味ですね。
なので、「ペイシェントカンジャ、ペイシェントカンジャ、ペイシェントカンジャ」と、英語と日本語をつなげて、ひとつの音のかたまりとして発音します。
文脈で覚えない分、音のかたまりにしてしまい、口の運動神経と聴覚に覚えこませることが目的です。
このように、広く浅く的に、1日につき一気に新しく100個ほど覚えます。
前日に覚えた分も次の日に復習します。
ですので、1日に200個の単語を3回づつ唱えることになります。
覚えていっても、最初の方はなかなかリスニングやリーディングなどで登場しないかもしれませんが、リスニング、リーディングで数多くの英文と接するうちに、どんどんオーバーラップして登場してきます。
覚えた単語が出てきたときの感動を忘れないようにしましょう。(←これは重要です)
この作業をしていくなかで、「この単語は完璧だ」と思えたら、スクリプトの頭の方に○印をつけて分かるようにしておきましょう。
次回からはその単語は練習する必要がありませんから飛ばしましょう。
コツコツとした作業ですが、単語の暗記は基礎であり、とても重要ですのでがんばりましょう。
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