山並 陞一 (著) 文藝春秋
英単語を覚えるというのは、TOEIC受験者に限らず、全ての英語学習者に、永遠について回る問題と言っても過言ではないでしょう。
単語の覚え方というのは様々あると思いますが、そのひとつとして、ある程度の地位を築いているのが、語源で覚える方法です。
これは好きな人は好きだし、あまり意味がないと思っている人には全然人気がない覚え方かもしれません。
勉強法は人それぞれですので、もし自分に合うと思えば、ぜひトライしてみてください。
個人的にはお勧めです。
では、すこし例を見てみましょう。
pedestrian という単語があります。TOEICを勉強している方であれば、きっと意味がお分かりになるでしょう。
リスニングPart1で頻出、「歩行者」という意味ですね。しかし、ここでは意味を知らないと仮定して話を聞いてください。
この中のpedという部分に注目してみましょう。実はここが語源が残っているところで、意味をたどるヒントになります。
pedというのは「足」を意味します。
pedが使われている語を挙げている箇所が本書にありますので、いくつか引用してみましょう。
pedal(ペダル)、centipede(むかで)、impede(<足手まとい>、妨げる)、母音eをoに替えたpodからtripod(三脚)、podium(指揮台)
など。
たとえ知らない単語だとしても、pedを見て、ああ、なにか足に関係するんだなと分かれば、文脈から意味を想像できるケースもあるでしょう。
漢字で言ったら、知らない感じだとしても、「くさかんむり」や「ごんべん」などの部首で、なんとなくのニュアンスがつかめるのと同じようなものだと思います。
本書では、たった100の語源を覚えれば、日常で使用する語の8割はカバーしていると主張しています。
単語を覚える上で、語源だけ知っていればいいというほど、万能ではないと思いますが、かなり助けになりますし、面白く勉強することができるので、今までやったことがない方は、やってみる価値はあると思われます。
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