宋 文洲 (著) 中経出版
英語の勉強を頑張ろうとしている人にとってはちょっとドキッとするタイトル 笑
「グローバル化」という言葉が叫ばれ久しく、英語学習礼賛の風潮が漂う昨今でありますが、果たして、真の「グローバル化」とは何なのか?
それは決して英語ができることそのものではないと、中国人であり、ソフトブレーンの創業者者にして一部上場を果たした著者が説きます。
真の「グローバル化」とは、「グローバルスタンダード」という分かりやすいものが1つあるのではなく、逆に徹底的な現地化であったり、「違う」ことを前提としたコミュニケーションであったりと様々な視点から語られており、なかなかの読みごたえ。
楽天の英語社内公用化を悪しき例として挙げるなど、いま日本人がやろうとしていること、実際に起こっていることとことごとく逆であることを、TVで著者を見かけるときと同様、ズバズバと指摘しています。
単に英語を勉強するだけでなく、目的を見失わないために有用な一冊だと思いました。
ただ、どことなく「ここがヘンだよ日本人」的なテイストで書かれているように感じられたのですが、日本人が変かどうかは別に一つの考え方なのであって、良いところは良いところはたくさんあるわけで、そこについては自信を持ってよいとも感じました。
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