ジャン=ポール・ネリエール (著), デービット・ホン (著), グローバル人材開発 (翻訳) 東洋経済新報社
”グロービッシュとは、英語の非ネイティブスピーカーのために開発された新しいコミュニケーション・ツールである。本書の著者の一人、フランス人のジャン=ポール・ネリエールが提唱したもので、よく使われる英単語1500語と標準化された文法が規定され、グローバル・ビジネスにも充分適用できる。”
(本書より引用)
本書は、ネイティブも非ネイティブも含めた世界の共通語としてのグロービッシュを提唱しています。
非ネイティブはグロービッシュを学び、ネイティブも、非ネイティブと話す際は、制限された英語であるグロービッシュで話すことで、本来の目的であるコミュニケーションが成り立つとのことです。
現実には、ネイティブが制限されたルールで英語を話すという事に抵抗を覚えることや、非ネイティブの被験者の中に日本人がいなかったので、「非ネイティブ」とひとくくりにされた論調の中に、日本人としては少し無理があるように感じました。
ただ、「なるべく能動態で話す」など、グロービッシュとしてのルールがいくつかあるのですが、コミュニケーションとして伝わりやすくなるという意味では、賛成できるものもいくつかありました。
よく使われるものだけを抽出して学ぶこと自体には意味を感じますが、自分で使用する際に、その制限をきっちり守ることは逆に難しいようにも感じます。
個人的には、学習の初期段階で中心的な1,500語を活用するという意味では、VOA(ボイス・オブ・アメリカ)と同様で、あくまでも学習方法のひとつとして活用するのが正しいアプローチかなという気がしたのでした。
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